赤ちゃんが生まれると、妊娠前より支出が多くなるケースが多くなります。一方で、退職や産休・育休などで収入が減るかと思います。そんな状況が見えてきている今から家計を見直しておくことが必要となってきます。
そこでここでは、「妊娠中と産後で家計の出費はどう変わるの?」「家計の見直しとマネープランのポイントは?」といった問題について考えていきたいと思います。
妊娠中と産後で家計の出費はどう変わる?
産後は、家計に「育児費用」がプラスされる
子どもの成長にあわせて、服の買い替えが頻繁にあります。また、紙おむつやおしりふきといった「おむつグッズ」や、粉ミルク、哺乳びんといった「ミルクグッズ」にもお金がかかります。
意外な盲点となるのは、子どもの行事に関わる費用です。お七夜、お宮参り、お食い初め、初節句のほか、最近では、新生児期に撮影するニューボーンフォトや、生後6か月をお祝いするハーフバースデーなど、新たなイベントも増えています。これらを考えただけでもお金が結構かかるのが想像できるのではないでしょうか。
家にいることが多くなり、室温調整のための電気代が増える
出産してしばらくは外出が少なく、家にいる時間が長くなりがち。そうなると、夏や冬の時期はエアコンをつけっ放しの状態になることも。さらに乾燥などから守るため、加湿器や空気清浄機を稼働させることも多くなり、電気代がグッとアップします。
産休・育休中の収入減で生活の見直しが必要
産後も働く予定のママは、産休中は日給の2/3、育休中は月給の67%(181日目以降は50%)の手当金や給付金がもらえます。しかし、産休前より収入は減りますし、毎月もらえるわけではないので、以前と比べて生活が厳しくなるケースが考えられます。家計のキャッシュフローがちゃんと回るように家計管理していくことが必要ですね。
子どもの将来の教育費も貯めないといけない
子どもには教育もしっかりして、立派に育って欲しい。そう考えている方も多いかと思います。そうなると結構な教育費が掛かってきますね。
例えば、中学からは中高一貫の私立の学校に行かせて、いい大学を目指すプランで考えたとすると、学費や塾代だけで年間約100万円、トータルで約2000万円が教育費として必要となってきます。公立校で行っても1000万円以上は掛かってくるでしょう。
今はまだ赤ちゃん期なので教育費がゼロ。今のうちから貯蓄できる体制を作って、将来掛かる教育費の準備をしておく必要がありますね。
家計の見直しとマネープランのポイントは?
まずは毎月の支出をちゃんと把握しよう
毎月の支出額はいくらで、何にどれくらいお金を使っているかちゃんと把握していますか。
何かあったらコンビニに行ってちょくちょく買い物をしていたらそれだけでも1ヶ月で結構な金額になっていたりしませんか。あと、サブスクリプションサービス(サブスク)、ジムなどの会員制サービスなど、毎月自動的に引き落とされているお金もあったりしませんか。
本当に必要なものに限定してお金を使っていけば、それほどお金がかさむこともないのではないでしょうか。シンプルライフを心がけていけば、いろんな誘惑からも距離を保つことができますよ。
まずは、毎月の支出をちゃんと把握しましょう。そして無駄な出費は見直していきましょう。
月に使える支出額を決めておく
今の毎月の支出を把握したら、次は収入と支出のバランスを考えた上で、月に使える支出額を決めましょう。そして極力、その範囲内で生活するようにしましょう。
そうすることで支出に一定のブレーキが作用します。そうなると何でもかんでも買うことは難しいですね。その分、本当にこれは必要なものなのか、真剣に考えてお金を使うようになるかと思います。そうしてお金を大事にする習慣ができてきます。
ちなみにわたしは、家計簿アプリを利用して、支出を管理しています。いつも家計簿をつけていれば、今月はどの支出がいつもより多いか少ないか、すぐに把握することができます。また、10日や半月経ったところで、今月の出費は月の予算のパーセント使っているかも把握できますね。
こうやって家計簿を付けて支出を管理すると、家計の状況がクリアになり、無駄な支出を減らすことにつながるのではないでしょうか。
固定費を削減しよう
月々の固定費削減は重要です。そこで光熱費や通信費で削減できるところはないか見ていきましょう。
光熱費を見直す
2016年4月から電力自由化・ガス自由化が始まり、誰でも電力会社やガス会社を自由に選択できるようになりました。
そこで考えたいのが、「電力会社はこのままでいいの?」「もっと他にいいプランはないの?」というところですね。各家庭の電気使用状況を考えて、自分に合ったプランを選ぶことで、光熱費を節約していきましょう。
例えば、関西エリアの方であれば、「大阪ガスのファミリー応援プラン」を利用することで、電気代を節約できたりします。
このプランは、電気をたくさん使う家族にお得な電気料金メニューになっています。赤ちゃんや子どもがいる家族であれば、普段から電気を結構使うので、お得になる確率が高いかと思いますよ。なお、詳しくは公式サイトをチェックしてください。
スマホを格安プランに変更する
ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアの標準的プランを夫婦二人で使っているという方は月額結構な金額の通信費を払っているかと思います。そんな方は通信費についても簡単に削減できるかと思いますよ。
例えば、auから出ているオンライン専用プラン「povo」では、基本料は0円、あとは必要に応じてトッピング。わたしは、データ追加3GB(30日間)をトッピングで、問題なく使えています。あと、携帯電話利用が多い月は、5分以内通話かけ放題550円/月の通話トッピングもしています。
こんな感じでわたしたち夫婦2人はpovoを利用していて、月の携帯電話料金は2人合計で約3000円ぐらいです。携帯キャリアの標準プランと比べて5000円ぐらいは安いかと思います。
povoはオンライン専用プランで格安プランになっていますが、通信はau回線なので、通信品質もOKです。一般的なスマホユーザーならpovoで十分かと思いますよ。
今後の主なライフイベントを確認し計画的に貯蓄を!
今後予想される大きな金額がかかるイベントとしては、車の買い替え、子どもの教育費、住宅購入です。大きな金額がかかるイベントは、具体的にいつごろでどれくらいの金額がかかるのかを把握しておくことが大事ですね。そうすれば、ライフイベントを見越して事前に準備しておくことができるのではないでしょうか。
家計の管理は、長期的な視点で考えていくことが大事です。あれもこれも欲しいというのでは、家計の状況は良くなりません。お金を使うのは優先度も考慮に入れて、自分たちがより幸せに生活できるようなお金の使い方をしたいものですね。