インデックス投資もいいけど、個別株に投資してみたい。そんなふうに考えている方もいるのではないでしょうか。
個別株投資は、インデックス投資よりも難易度は上がりますが、うまくいけばインデックス投資よりも大きなリターンを得ることも可能です。個別株投資にはそれだけ夢があります。
そこで今回は、これから個別株投資を始めたいという投資初心者の方に向けて、おすすめの投資方法や銘柄選定をお話ししていきたいと思います。
個人が投資するなら長期投資がおすすめ。複利の力を使って資産を増やす
平日の日中はサラリーマンの方など、お仕事をしている方がほとんどかと思います。そんな方は、一日中、投資に張り付くことはまずできません。こういった環境では、デイトレードなどの短期売買はあまり向いていないかと思います。
そんな個人の方の場合、長期投資がおすすめです。長期投資では、その会社の将来性に投資するので、日々の株価の動きなど気にしなくても大丈夫ではないでしょうか。まあそうは言っても、やっぱり投資先の株価は気になるものですが…。
長期投資では、時間を味方につけ、複利効果で資産を増やしていくことができます。今後の世界やテクノロジーがどのようになっていくのか想像してみて、今後どのような業界や会社が活躍するのか考えてみてください。それを探し当てることができれば、長期投資で大きな成果を生み出すことができるかと思います。
投資のやり方・アプローチについて
余剰資金で運用する
まずは、長期投資に関わらず、投資に対する基本的なところですが、投資は余剰資金でしましょう。
例えば、3ヶ月までにいくらにするお金がいるから、投資でお金を増やそうと思っても、そんなことがうまくいくほど、投資は甘いものではありません。ましてや、こういったプレッシャーを抱えて投資をしていては、精神的にすで他の人よりハンデを持っているのと同じです。
たまたま運よくうまくいくこともあるかもしれませんが、こんな投資をしていてはいずれ失敗するのが目に見えてます。
一方、余剰資金で投資をしていれば、運悪く下落相場に巻き込まれても、(かなりの忍耐力が必要ですが)相場が回復するまで、数年でも待つことが可能です。
くれぐれも、投資は余剰資金で行い、借金で投資したり、レバレッジを使ったリスクの高い投資をしないようにしましょう。
自分の目標、ゴールを設定する
次に投資での自分の目標、ゴールについて考えて見ましょう。
例えば、100万円で投資をはじめて、10年後1000万円にしたい!もしくは、100万円が5年後150万円にでもなってくれたらうれしいなとか。
子供の教育資金に500万円は必要、老後までに2000万円が必要。自分の年齢や、ライフステージに合わせて考えてみてもいいですね。
株にいくら投資して、どれくらいの金額にしたいのか。投資期間はどれくらいか。と言ったことを具体的に考えてみてください。
複利の力を使って資産を増やす
長期投資の最大のメリットは、複利の力を利用できることです。複利の力は自分が思っている以上に効果を発揮します。
例えば、30歳の方が老後で引退するまでの30年間、想定利回り年平均5%で、月3万円投資していくとします。
そうすると、30年後は元本1080万円に対して、2496.8万円の資産になっています。月3万円の投資でもここまでの資産を築くことができます。これが複利の力です。
さらに、利回りが高かったり、さらに投資資金が多かったりするとこのシミュレーションよりさらに多くの資産を築くことができます。
あなたもこんな感じで、投資金額や投資期間、想定利回りを入れて、投資のシミュレーションをしてみてください。
長期投資での銘柄選びについて
長期にわたり成長できる銘柄に投資する
未来の会社の成長が株価の成長エンジンになります。なので私は成長株にフォーカスして投資しています。
長期投資であれば、結果は5年後とか10年後になります。その時どうなっているかが今どうなっているかより大事です。それは銘柄選びでも同じです。
今いくらいい会社でも、10年後その会社が時代にフォットできず、衰退方向に進んでいたら、そんな会社とても投資できませんよね。
一方、時代に潮流にあったビジネスを展開していて、長期的に見ても、マーケットが拡大し、その恩恵を受けることができる会社なら投資したいですよね。
今後世界がどのようになっていくか、未来について自分で考えて見ましょう。そして、陽が当たる方向にある、長期投資に耐えうる、強固なビジネスを持つ会社に投資するといいのではないでしょうか。
株を売り時について
投資するといってもいつかは現金化するときがきます。投資をしていて難しいと感じるのは、実は売るときだったりもします。
ここでは長期投資において考えられる売るタイミングを見ていきます。
自分の思い描いた目標、シナリオが達成されたとき
まず考えられるのが、自分の思い描いた目標、シナリオが達成されたときですね。
例えば、ある銘柄に投資して、思い描いた通り株価が2倍になったといったパターンです。その際どうするかは難しいですよね。もっと持っていたら3倍になるかも。一方欲張りすぎて利益を減らすパターンもあります。
こういった場合、2倍になった株を半分を売って現金化するのも手です。そうすると、すでに投資金額は回収したので、あとはタダ株になります。残りはどうせタダだからジッと持っていることも可能ですね。
私の経験上、自分が株を売ると、株価は大体上がります。なので、持株を全部売るのではなく、できたら一部は残しておくほうがいいかもです。
基本的には、その会社にまだ成長余力があると思うならホールド。今後の成長が厳しい、今が天井付近と思うのであれば売りでしょう。これは、自分でその会社を分析して、判断していくしかないですね。
自分が描いたシナリオから外れたとき
もう一つ考えられるのは、自分が描いたシナリオから外れたときです。
投資した会社の売上、利益が例えば年10%成長を見込んでいたが、業界での競争が厳しくなったり、または政府の規制などが入って、見込んでいたシナリオとは違う結果になってきたという時ですね。
その時は、自分の失敗を認めて、再度投資プランを考えましょう。投資で100%はないです。投資をすれば、成功もあれば失敗もあります。ましてや損切りとなると、なかなか決断しにくいです。
しかし、投資で大怪我さえしなければ大丈夫です。投資の神様、ウォーレン・バフェット氏でも失敗することがあります。誰にでも失敗は付き物。失敗を糧にして、次は成功できるよう、自分の投資をブラッシュアップしてきましょう。
株の儲けは我慢料
長期投資なら、いい株を買って、ほったらかしにすればいいと思っていていも、そんな簡単にいくものではありません。
そもそも株の買い方を間違っていたら、いくら長期保有しても結果は出てきません。それは論外として、自分なりに考えて、自信を持って買った株でも、自分の思い通りのシナリオになる方が少ないです。なかなか株価が思うように上がってこなくて、うずうずすることも多々あります。
それでも耐えてホールドした先に、大きな果実(リターン)があったりします。「株の儲けは我慢料」 という邱永漢さんの話もありますが、まさしくその通りだと思います。
株をやっていると一種の精神修行をしている気分にもなります。日々の株価の動きに一喜一憂するのではなく、もっと先にある大きなリターンに向けて投資を行なっていく姿勢が必要ですね。