最近では、株式の税金優遇制度のNISAを利用して、投資を始める人が増えてきていますね。実際、S&P500などのインデックスに投資している方を周りでも多く聞きます。
しかし、インデックス投資だけが投資ではありません。それ以外にも投資方法はあります。株式投資をするのでも、自分の投資金額やリスク許容度、目標によって、投資方法は変わってくるのではないでしょうか。
そこでここでは、株式投資でお金を増すにはどのような投資先があるのか紹介したいと思います。投資をする上で、なんらかのヒントになれば幸いです。
投資対象は全世界
投資対象は全世界です。日本株はもちろん、米国株も人気です。また、香港に上場している中国株も日本の証券会社で簡単に買うことができます。
そのほか、新興国株を扱っている証券会社もあります。ネクストチャイナとして注目のベトナムだったり、人口が多く、これから伸びていきそうなインドネシアなど、東南アジアの株式も日本の証券会社で買うことができます。
日本株に投資する
株式投資する際、日本人にとって一番身近で、始めやすいのが日本株です。日本株であれば、普段なんらかしらでモノやサービスを利用していたりするので、どんな会社か、どれくらいの規模でビジネスを行っているかわかる会社もいくつかあるかと思います。
日本株なら、情報も入手しやすいですし、なんせ決算資料も日本語なのがうれしいです(外国株の場合、決算書は英語なので、最低限の英語力が求めれる)。
こんな感じで、日本株は外国株に比べて、始めやすいですが、問題は、日本のマーケット、経済状況、将来性はどうかというところです。
日本は少子高齢化が今後ますます加速し、人口が減少していきます。そうなると日本のマーケットは小さくなる方向にいくことが考えられます。
将来的に小さくなっていくマーケットで投資するとなると、外部環境が良くない分、利益(リターン)を取りにくいマーケットなのかもしれません。
米国株に投資する
最近では、日本株よりも株価のパフォーマンスがいい米国株に投資する人が増えています。
米国株では、メガテック企業のGAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)や電気自動車のTesla(テスラ)、インターネット配信(ストリーミング配信)を提供するNetflix(ネットフリックス)など、世界的な企業に投資することができます。
経済が好調な米国では、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)に続く会社が今後も出てくるのではないでしょうか。そんな会社の株を上場当初に買えたら、あなたも億万長者への道が開けるのではないでしょうか。
そんなうまくいくことは稀かと思いますが、数倍ぐらいの株であれば、出会うチャンスはあるのではないでしょうか。ただ、比較的好調に推移していた米国株ももちろん一本調子でいくことはないので、その辺は注意が必要です。
中国株に投資する
今後の可能性に賭けるのであれば、中国株に投資するのも選択肢としてありかもしれませんね。
直近の株価のパフォーマンスを見ると、同じ外国株でも米国株の方が優れていますが、将来性で見ると中国も十分可能性があります。
経済の成長率で見ると、中国は年平均5%ぐらいを目指していて、米国よりも上回るスピードで発展していっています。
そして、中国にも世界的な優良企業がいくつもあります。例えば、中国のメガテック企業であるBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)。そのほか、スマホの小米(Xiaomi)、米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが投資しているBYDなどがあります。
中国の場合、政治的なリスクや米中貿易摩擦などのリスク要因が存在しますが、それでも、中国の経済成長に合わせて、大きくなっていく企業に投資することができれば、将来大きなリターンを得ることも可能かもしれませんね。
今後成長が見込まれる新興国に投資する
中国といっても以前に比べるとかなり大きくなってきているし、次の中国を探しているという方もいるかもしれませんね。
そんな方は、中国の隣にあるベトナムや、人口が多く、これから経済発展が見込まれるインドネシアあたりに目を向けるのも面白いかもしれませんね。
ベトナムやインドネシアであれば、投資できる会社もいくつかあるので、今から勉強して、ポートフォリオの一部に、これら新興国の成長株を入れるの面白いかもしれません。
ただ、新興国株の場合、日本株、米国株みたいにメジャーでないので、入ってくる情報量が少なくなりがち。あと、国の基礎がまだまだ盤石でないので、カントリーリスクなどもあり、注意が必要です。
投資方法について
投資する方法としては、個別銘柄に投資する方法はもちろん、S&P500などのインデックスに投資する方法があります。
個別銘柄に投資する
株式投資をする際、オーソドックスなやり方は、個別銘柄に投資する方法です。個別銘柄に投資する場合、自身の目利き、投資センスが問われますが、うまくいったら倍以上になることも全然ありますし、10倍や100倍になる可能性もあります。
一方、うまくいかないときは、投資金額が半分になったり、10分の1になったりします。さらに投資している会社が倒産すれば、株券は紙屑になります。
それだけ、ハイリスクハイリターンですが、自分で勉強して銘柄を選択し、その銘柄がシュミレーション通りに利益を上げてくれれば、これほど嬉しいものもありません。
株について勉強するのはもちろん、経済やその業界、企業についての勉強も必要。さらには決算書も読める必要もありますね。はじめからそんなになんでもできるわけではないですが、投資していく中で、こういったものも身につけていき、株の勝率も上げていければいいのではないでしょうか。
個別株投資は、株の醍醐味を味わいたい方におすすめの方法になります。もちろん向き不向きもありますし、簡単ではないですが、株のことをリサーチしたり、考えるのが好きというふうになれば、結果もついてくるのではないでしょうか。
S&P500などのインデックスファンドに投資する
あと、個別株投資以外に、インデックス投資という手法もあります。インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(=インデックス)の値動きに連動をめざす投資手法になります。
インデックスは、代表的な大企業が集まって指数を形成しているので、優良企業に細かく分散投資している感じになるかと思います。なので、個別株投資よりリスクが分散されます。ただ、その分集中投資ではないので、リターンも個別株より低くなります。簡単に言ってみれば、ミドルリスクミドルリターンといった感じですかね。
インデックス投資の場合、詳しくその業界や企業などのリサーチが必要というわけでもないので、簡単に始めやすいです。ただそれでも、世界情勢や経済の動き、株式相場全体の動きといったマクロをチェックしておく必要がありますね。
株式投資では配当も魅力
株式投資では、値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、配当金(インカムゲイン)も受け取ることができます。
株式投資の配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配する(還元する)お金のことです。「権利付き最終日」までに株を保有していれば、保有株数に応じた配当金を受け取れます。配当は企業によってまちまちで、ゼロの企業もあれば、数%もらえる企業もあります。
高配当株投資をしている方も
株式投資をしている方の中には、配当金の利回りがいい企業に着目して投資している人もいます。
配当金だけで、例えば、利回りが5%とかにいけば、それだけでも魅力的ですよね。こういった株主還元をしてくれる、株主を大事にしてくれる企業に投資するのもありかもしれませんね。
なお、配当利回りに着目するのであれば、毎年配当が右肩あがりで減配がない会社を選ぶ必要がありますね。
配当だけでなくトータルでいくら儲かるかが大事
ただ、株式投資で大事なのはトータルでいくら稼げるかです。配当金が多くても、株価が買値を下回っていれば、逆に損することにもなります。
なので、配当も大事ですが、その会社の将来性も勘案しながら、将来業績が伸びていく会社に投資することが大事です。
どこに投資するかは投資金額やリスク許容度などによって変わってくる
投資は、10万円20万円ぐらいで投資をする人と、1000万円や1億円を投資する人では戦略が当然ながら変わってきます。
毎月数万円を10年以上の長期に渡り投資するのであれば、高配当株やインデックス投資でコツコツと積み重ねていくのはアリですが、投資資金が少額の場合、いくらコツコツといっても、リターンは限られます。
もし、投資資金が少額の場合であれば、高配当株やインデックス投資よりも成長株に集中投資する方がいいのかも知れませんね。その辺は、自分のリスク許容度も勘案して考えてみてください。
投資する際は、どこを自分のゴールにするのか、年平均何%で運用して、どれだけの金額を投資するかなど自分自身で考えてシュミレーションしてみてください。
さいごに
株式投資のスタンスは人それぞれですが、大事なのは、バフェットの投資原則にもある通り、「損をしない」ことであり、「この原則を決して忘れない」ことです。
そのうえで、短期間で急いで金持ちになろうとするのではなく、「Get Rich, Stay Rich(豊かになり、その後も長期間豊かであり続けること)」を意識してやっていきましょう。それでは、Good Luck!