日本では、銀行にお金を預けておくのが、安全でいい。株式投資は、なんだか怖そうだし、ギャンブルではないかと思っている人もいるのではないでしょうか。
株は、リスクもあり、やり方によってはギャンブルとなんら変わらないという場合もありますが、正しく、誠実に株に向き合っていけば、リスクを軽減して、リターン得ることも十分可能です。
そこで、今回は、投資と投機の違いについてや、わたしたち個人はどのように株式投資を向き合っていけばいいかについて、株式投資歴約20年のわたしが話していきたいと思います。
株はギャンブルと同じようなものと思ってませんか?
株も結局は、お金を賭ける、うまく行ったらお金が儲けられて、失敗したらお金を失う。言ってみれば、カジノみたいなギャンブルと同じじゃないと思ってませんか。
誰も明日のことなどわからないし、ましてや投資先の未来どうなってるかなんてちゃんとわからないしね。
そう言われてみるとそうかもしれませんが、今後どのような方向に世界が向かっているかは、想像できるのではないでしょうか。
例えば、これから自動車は電気自動車に変わっていき、自動運転の方向になっていくのではないでしょうか。また、テクノロジーの世界では、ここに来てChatGPTが話題になっていますが、今後ますますAIも実用レベルになっていき、社会の中で活用される場面が多く出てくるのではないでしょうか。
そんなふうに考えると、こういったビジネスを行なっている会社は近い将来、うまくいくかもしれませんね。そしたら、こういった未来に活躍できそうな会社を実際に自分でリサーチしてみて、自分なりに買いだと思いったらその株を買ってみる。
そんな感じで、自分でちゃんと考えて、自分なりにこれならうまくいくと思えるところに「投資」すれば、投資先の中身もよく分からずギャンブル的に買うより、リスクを減らして、なおかつ成功確率を上げることができるのではないでしょうか。
投資と投機の違いについて
上記の話に関連して、次に「投資」と「投機」について話したいと思います。
「投資」と「投機」は、なんとなく似てそうと思うかもしれませんが、実際は大きく異なります。
投資とは
投資とは、将来的な利益を求めて出資することです。株式投資とは、会社の一部を所有することです。
投資の主な利益は、保有資産の売買差益であるキャピタルゲインと、資産を保有することで得られるインカムゲインです。インカムゲインの代表格は、株式の配当収入になります。
ただし、投じた資金(元本)以上の金額が利益として戻ってくる保証はありません。投資は資産が増える可能性がある代わりに元本を下回るリスクも負います。
投機とは
「投機」とは、短期的な相場にお金を賭けることです。例えば、明日の株価が上がるか下がるかに賭けるような感じです。
資産そのものの価値よりも、短期間の価格の変動のみに着目した取引が投機の特徴です。
投資と投機の違い
株式では、今日買って明日売る、など、短期間で売却益を出すことは可能です。しかし、それは投資ではなく、投機的な取引と言えるでしょう。
一方、投資は、その会社についてしっかりリサーチし、その会社に将来性があり、価格が魅力的もしくは妥当である場合、その会社の株を中長期に渡り、所有する。そんな取引になります。
投資をする場合、会社の中身を知る必要があるので、当然ながら会社の財務諸表などをチェックしていく必要がありますね。
長期目線で投資を考えよう。手っ取り早く儲けようとすると罠にハマる
株式投資は、お金を出資して、未来の利益に対して分前をもらう感じになります。しかし、実際は、チャートを見ると良い感じに値上がりしているから、儲かりそうだなと思い、その波に賭けるといったやり方をしている人も結構います。
もちろん、投資にもそれぞれいろんなアプローチややり方があり、どれが正解かは一概には言えませんが、少なくとも、自分なりに考えることで、少しでも見えざるリスクを減らし、リターンを増やしていく必要がありますね。
間違っても、よくわからず雰囲気だけで根拠もなく、これは上がりそうだから買いといった取引はしない方がいいでしょう。そんなやり方は、ギャンブルとなんら変わりがないと思います。
短期目線で株をする場合、機関投資家との戦いになる
さらに、短期目線で株をする場合、ゴールドマンサックスやJPモルガンなどといった機関投資家との戦いになります。
機関投資家は、最近の成績の良し悪しで、ファンドが買ってもらえたり、買ってもらえなかったりします。よって今現在の目先の数字をよくしておく必要があります。このため、機関投資家が例えば10年以上の単位の長期投資を考えるのは難しく、直近の数字がよくなるように投資することになります。
よって、短期で考えた場合、ゴールドマンサックスやJPモルガンといった機関投資家と勝負することになります。機関投資家の方が、個人投資家より情報を持っていて、銘柄の分析にも長けているかと思います。そんな戦いを挑んであなたは勝てる自信ありますか?
もし短期投資で勝つのであれば、機関投資家より優れている必要がありますね。あなたは機関投資家の人より、相場について、銘柄について勉強していますか?
個人なら長期投資の方が有利では。複利の力を使って資産を増やす
私たち個人は、機関投資家などプロが多く戦っている短期で勝負するのではなく、時間を味方につける投資方法が向いているのではないかと思います。
私たちは、機関投資家と同じ土俵で勝負する必要はないはずです。個人投資家だからこそ、長期投資を実践して、複利の力で資産を増やしていけばいいかと思います。個人は、機関投資家とは違う戦略で株式投資するのがいいかと思います。
投資は、難しいマーケットには手を出さない、うまくいく確率が高いところで戦うことのが基本です。無防備に強敵と相手するのではなく、あなたが勝てるところを探すようにしてください。
お金や投資について勉強しよう
これから株式投資を始めてみたいという方は、まずはお金や投資について勉強することから始めていきましょう。
投資のマーケットにはプロも素人も一緒に参加しています。そして、この投資の世界では、ゴルフみないなハンデキャップがありません。プロも素人も同じマーケットで戦っています。
そんな世界を想像していてください。これがあなたが戦うマーケットです。
カモにされないためには、投資の勉強が不可欠です。あなたの周りに投資でうまく行っている人がいれば、その人から話を聞くのもありですが、なかなかそんな人脈もない人がほとんどかと思います。
そんな人は、投資の神様「ウォーレン・バフェット」氏の本あたりから勉強するのがいいかと思います。勉強するなら、その世界で成功している人から学びましょう。
わたしも、ウォーレン・バフェット氏の「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」やロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん 貧乏父さん」など、投資やお金に関する本をいっぱい読んできました。
本からでも学べることはいっぱいあります。ぜひたくさん本を読んで、金融リテラシーを高めていってください。
さいごに
こんなことを書いたら投資のハードルが上がってしまったかもしれませんが、正しい投資をすれば、きっとあなたの未来は開けます。そのためには、やっぱり自分で勉強して、分析して、実際に株を経験する必要があります。
ただこういった投資が向く人向かない人はいるかと思います。投資の方法は一つではありません、個別株の投資が向かなそうであれば、インデックスファンドに投資するのでも、世界、世の中の経済が成長するのに対して、それ相応の分前をもらうことができます。
銀行にお金を預けているだけでは、とてもお金持ちにはなれません。お金を銀行に寝かせておくのではなく、自分のお金をうまく運用して、お金にも働いてもらうようにしていきたいですね。
それではGood Luck!